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冷泉政為の歌

観音様の慈悲の心と、冷泉政為の和歌

 

天台宗の根本経典である法華経には、観音様が人々を救うため、その場に応じて三十二の姿に変じて現れることが説かれています。

 

その三十三身のうち、女性のお姿(婦女身:長者・居士・宰官婦女)をテーマとして詠まれたのが、この和歌です。

 

さよ衣 かさぬる中の ちぎりにも くちぬは深き ちかひとぞきく (さよごろも かさぬるなかの ちぎりにも くちぬはふかき ちかひとぞきく)

 

これは、観音様の深い誓い(ちかい)の徳を、重ね着をする夜着(よぎ)の衣の縁(ちぎり)にたとえて詠んだ、慈悲の歌です。

 

詠み人は、室町後期の歌人であり公卿・連歌作者であった**冷泉政為(れいぜい まさため)**です。足利義政より「政」の字を贈られ、歌集『碧玉集』を残した人物です。

 

 

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