天台宗高日山遍照寺は、茨城県古河市谷貝にあります。命名の由来はおそらく仏の教えが遍く衆生(私たち)を照らすという意味でつけられたと思われます。規模は決して大きいとは言えませんが篤信な団信徒の皆様に支えられています。 
  
 天台宗は2006年で開宗1200年を迎えました。十世紀以上にもわたり脈絡と伝えられてきた天台宗の教えを、今に伝えることの意義とその責任の大きさを感じながら、遍照寺は日々努めております。 
  
 1200年の歴史を持つ天台宗ですが、その歴史のなかで根本的な柱は守りながらも、社会の変化と共に様々な変化を遂げてきました。これは、時代によって天台宗のあるべき姿に近づこうとした結果であるといえます。今日においてもそのような姿勢は受け継がれるべきでしょう。 
  
 しかし、昨今の社会においてはどうでしょうか。天台宗に限らず仏教は、激しく移り変わる社会にとり残されてしまった感があります。すばらしいものを持ちながらも、そのほとんどが日の目を見る機会を持っていません。私共としましても、それは残念でありますし、反省しなければならないところであると感じます。 
  
 そこで、遍照寺は大乗仏教の基本に立ち返り〈人が集まり、人と人が支えあう拠り所〉となることが、今の寺に求められる姿なのではないかと考えています。「人と人との関係が疎遠になりがちな世の中になってしまった」とよく言われますが、遍照寺をご縁としていただき、皆さんが心の温かさを感じていただけたらと思います。しきいの高い寺のイメージではなく、気軽に〈みんなのお寺〉である遍照寺に足を運んでいただけたら幸いです。 
  
 最後に、遍照寺というご縁を通して皆様のお慈悲を感じられることに感謝したいと思います。 


            合掌

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