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ありのままの♪

慈円さん(慈鎮和尚)(じちんかしょう)の歌です。

天台座主を務めた名僧で、大河ドラマ「鎌倉の13人」では山寺宏一さんが好演されていたことで記憶に新しい方もいるかもしれません。

 

歌の中では【ありのままをとらえることの大切さ】が説かれています。*これを仏教では諸法実相といいます。

 

現代語訳: 摂津の国の「難波」で起こるあらゆる事柄が真実(まこと)であるということは、仏の教えに導いてくれる「便り(たより)」という門、すなわち「歌の道」を通じてこそ知ることができるのだ。

 

本来、仏教において、和歌のような文芸は「綺語(飾り立てた言葉)」として遠ざけられる傾向がありました。

しかし、慈円さんは「和歌を詠むことは、仏の真実の言葉(真言)を唱えることと同じである」と考えました。

 

論理や経典だけで真理を理解するのは難しいものですが、三十一文字という限られた形式の中で心を研ぎ澄ませる「和歌」という手段(たよりの門)を使えば、凡夫でも世界の真実(まこと)に触れることができるとお考えになりました。

 

この歌のオシャレポイント♪

①「なには」の掛詞になっていて、地名の「難波」、何事もの「何は」という意味を持たせています。

「難波」という場所を出すことで、有名な「難波の葦(あし)」などの情景を連想させつつ、実生活における「あらゆる物事(何事)」を指しています。

 

②「たより」には仏教の縁、いわゆる「ご縁」の意味と、手紙のたよりで「和歌」を指しています。

 

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