写経会へのご参加ありがとうございました
昨日は「写経会」にお運びいただき、誠にありがとうございました。
昼の部は急遽お席を増やして対応いたしましたが、それでも満席となり、皆様の写経に対する真摯な熱意をひしひしと感じる一日となりました。
今回は3月を迎えるにあたり、「お彼岸」についてのお話をさせていただきました。
春の訪れとともに、ご先祖様や大切な方へ想いを馳せ、自らの心を見つめ直す。そんな準備のひとときになっていれば幸いです。
次回の開催は 3月28日(土) を予定しております。
初めての方も、どうぞ安心してお越しください。
以下写経会資料です。
彼岸と日願
仏教行事としての「彼岸」が広まる前から、日本の農村には太陽を崇める素朴な信仰がありました。
【太陽への信仰としての日願】
仏教が伝わる遥か昔から、日本人は太陽を「お天道様」として敬い、農耕のサイクルに合わせて拝んできました。
春の願い:「これから種をまくので、無事に育つよう見守ってください」という豊作祈願。
秋の感謝:「無事に収穫できました」という収穫感謝。
この「太陽に願い、感謝する(日願)」という農耕儀礼のタイミングが、昼夜の長さが等しくなる春分・秋分と重なったと考える説があります。
【仏教の「彼岸」との融合】
後に仏教が伝わると、西の地平線に沈む太陽の先に「極楽浄土(西方浄土)」があると考える「日想観(じっそうかん)」が広まりました。
春分・秋分は太陽が真西に沈むため、悟りの地である彼岸を最も身近に感じられる時期とされました。
元々あった「太陽への祈り(日願)」の風習に、仏教の「先祖供養(彼岸)」の考え方が重なり、日本独自の「お彼岸」という行事として定着したと考えられています。
実は、春分・秋分にお墓参りをする「お彼岸」の習慣は日本特有のもので、インドや中国の仏教には見られません。これは、仏教という外来の教えが、日本人が大切にしてきた「太陽や自然への感謝(日願)」という土着の感性の融和してきたことを示しているのかもしれません。
